6月6日(月)全校朝会の校長講話は、「いじめ防止」について話しました。
いじめの認知件数は、令和2年度は全国の小・中・高・特別支援学校の合計で約51万件です。例年、50万件も「いじめ」が認知されています。
ところで、「いじめ」とは何でしょうか。全校生徒に次の質問をしました。
「技術の授業中、仲の良いA君が、ラジオの組立ができずに困っていたようなので、脇から手を出して手伝ってあげた。そうしたら、『自分でしたかったのに』とA君が泣き出してしまった。」
これは「いじめ」になりますか。
答えは、「いじめになります」。
学校で同じ授業を受けているという人間関係があり、一方が他方に精神的肉体的に苦痛を与えた場合、「いじめ」となります(被害側が苦痛を感じれば、それは「いじめ」です)。
いじめは、いつでも、誰にでも、起こる(誰でも起こすおそれがある)ものと考えなければなりません。
いじめを起こさないためには、どうしたらよいでしょうか?
また、いじめをしてしまったら、どうしたらよいでしょうか?
そのことについて、全校生徒に次のように話しました。
1 相手の立場に立って考えてみる。
違う意見をもつ相手と遭遇した場合は、自分の意見を押し通す前に、一度相手になりきってみて、相手の立場から物事を見る。
2 次に、自分と相手の妥協点を見つける。
相手の考えを、ここまでなら採用してもいいかな?と思うところまで取り入れる。
自分(の考え)の良さを失わない程度に、相手を尊重することは、争いを起こさない上で大事なことだと思います。
自分の行為が「いじめ」だと気づいたら、どうしたらよいでしょうか。
1 ただちにその行為をやめる。
2 もう二度とその行為をしないことを被害側に伝える。(謝るという行為が伴うのが通常です。また、被害側にとって、「そのいじめが二度と起こらない」と知ることはとても重要です)
朝日中学校では、いじめが起こらない、起きてもすぐに解消する、というようにするために、全校生徒に以上のことについて考えてもらえたら、とても素晴らしいと思います。