2024年3月7日木曜日

第34回卒業証書授与式を挙行しました

 3月6日(火)、第34回卒業証書授与式を挙行しました。45名の卒業生が朝日中学校を巣立っていきました。


式辞

 おととしの豪雨災害の被害も癒えぬ今年の元旦に、日本中が震撼する能登半島地震という大きな地震被害がありました。被災された皆様、関係者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。

 本日は大変寒い日となりましたが、寒さとは裏腹に、厳粛かつ温かい雰囲気の中で、第34回卒業証書授与式を迎えることができました。

 ご隣席を賜りました、村上市教育委員会教育委員板垣英樹(ひでき)様、村上市議会議員鈴木いせ子様、渡辺昌(まさる)様、鈴木好彦(よしひこ)様、菅井晋一(しんいち)様、学校運営協議会の皆様、はじめ多くのご来賓の皆様に心から感謝を申し上げます。

 本日の主役である45名の卒業生の皆さん、慈しんで育ててこられた保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。学校を代表してお祝いを申し上げます。

 皆さんが入学した2021年は、日本中が新型コロナウイルス禍のまっただ中にあり学校生活でも様々な制限が続いていました。3年のうち2年の期間にも及ぶ不自由な生活は、そても大変なことだったと察します。しかし、皆さんは、逆境に負けず、明るく、今日の凜々しい姿に成長しました。

 卒業生の授業態度はいつ見ても素晴らしいものでした。学校は授業が活動の根幹です。

 自分は今何をしなければならないか。授業でしっかりと学んで、自分の将来の可能性を広げよう。そうした自覚が皆さんにははっきりとありました。

 体育祭など、学校行事では、全校を引っ張って明るく元気に躍動していました。

 部活動にも一生懸命取り組み、各部の活動を盛り上げました。中体連大会でも、保護者の皆様の声援に後押しされ、一生懸命プレーしました。

 受験生としては、9月から5ヶ月間、毎週土曜日に行われた朝日学習会に、多くの生徒が参加し、講師から、「今年の生徒達ほど頑張ってくれると、講師として本当に嬉しい。地元の生徒を育てている喜びを実感させてくれる。」と言われた皆さん。皆さんは朝日中学校の歴史の中でも誇りであり、地域の宝です。

 朝日地区商工会様はじめ地元企業の方々から面接指導や職場体験学習で大切に育てられた皆さん、ぜひ、これからの進路においても、自分の強みを生かし、自分なりの専門性を身につけてたくましく生きていってほしいと願います。

 強みとは、人より何かが優れていると言うことではありません。これをもって社会に貢献できる、人の幸せに役立てるということが強みです。ぜひ、人を幸せにすることによって自分が幸せになる人生を歩んでください。

 村上市民憲章の一節には、次のようにあります。

 つくろう 創意に満ちた明るい未来を

 朝日地区を、村上市を、日本を未来の形に創造するのは皆さんであると期待しています。

 学び続けた人ほど、活躍する機会が多くなると思ってください。

 競争ではなく、他者と協働して新しい社会を創り上げてください。

 判断に迷ったら、「人として何が正しいか」を判断基準にしてください。

 皆さんは決して一人ではありません。保護者様を始め、ご家族、教え育ててくださった先生方、地域の方々がついています。

   朝日中学校は卒業生の心のよりどころとなれるよう、これからもいっそう良い学校になるために教職員と在校生が地域のご支援をいただきながら努力していくことを誓います。

 結びに、卒業生の皆さんに幸多かれと祈り、式辞といたします。

 令和6年3月5日     村上市立朝日中学校第12代校長 近 貴志