2023年8月28日月曜日

2学期が始まりました。

 

 依然として猛暑がおさまる気配がありませんが、今日から2学期が始まりました。

 2学期の始業式の校長講話を、明日の学校だよりで紙面でお届けしますが、生徒には本日話しましたので、こちらに掲載します。保護者の皆様には、以下の文面のとおり、お願いばかりで恐縮ですが、2学期もどうぞよろしくお願いいたします。

2学期始業式校長講話の内容↓

学校と家庭が連携し、子どもを長期的な展望で「褒めて伸ばす」

校長 近 貴志

 夏季休業が終了しました。この1ヶ月余りの期間にも、生徒の活躍が多々ありました。

 8月6日の広島平和祈念式典(広島市)に、村上市立中学校6校の生徒会代表が参列しましたが、当校からも生徒会長の鈴木琉翔さんが参加し、始業式で全校生徒に「授業で学ぶ以上に原爆の恐ろしさを感じた。戦争が起きない世の中にしたい」と感想を発表してくれました。

 8月8日の「学校と地域を結ぶオープンセッション」(村上市民ふれあいセンター)には、「朝日中の防災学習の取組」について生徒会書記局が、「服のチカラプロジェクト」について3年生有志が発表し、続けてグループ協議「村上市の将来を考える(地域の活性化について討論する)」にも参加しました。

 8月22日には、わたしの主張村上・岩船大会(村上市教育情報センター)に3年生の佐藤莉愛さんが参加し、奨励賞を受賞しました。発表態度も内容も、大変素晴らしい発表でした(次頁に掲載)。

 第2学期が始まりました。始業式の校長講話で、「2学期は“実り”の学期。1学期に培った学級・学年集団の組織力を背景に、学校行事や学習、部活動を通して自分の力を存分に高めてほしい」と話しました。そして、「2学期が終わったときに、1231日に、どのような自分になっていたいか、目標を決めましょう。そして、10月までにこれ、11月までにこれと、短期目標を設定してクリアしていきましょう。例えば、3年生であれば、進学に向けて12月には合格の自信を得ていたいと思うでしょう。目標達成は1日にして成らず。今月中にここまでいこうと決めて、日々取り組みましょう」と話しました。

 ここからが表題の本旨です。「困難を乗り越えて目標を達成できるタイプの人に共通することがあります。その一つ目は、今話したように、計画を立てて日々着実に実行していることです」。「さらに、二つ目は、自分を支援してくれるチームがあることです。学校の教員は皆さんを支援することを、例えば夏季休業中にも研修を通して学んでいます。今回の学校だよりでは、保護者の皆さんにも、生徒の目標達成のために支援していただくことを具体的にお願いします。皆さんも、支援してもらったら、御礼の言葉で返しましょう」。

 親が子どもを褒める、これに優る支援の方法はありません。「何があろうともあなたは私の子どもとして愛情を最大限にもっている」ということを土台にして、生徒が努力して取り組んでいる事実をもとに生徒を褒める、ということをご家庭でいっそう顕著に実行していただけたら、生徒は確実に力が伸びます。

 「テストで100点を取った時」「部活動の試合で勝った時」に褒めるのも良いですが、それは結果を褒めているので、努力して取り組む習慣を伸ばすことに直接関係しないことがあります。

 「今日、家庭で2時間学習していた」「部活動の保護者会で練習を見に行ったら、とても頑張っていた」というように、取り組みをした努力を褒めていただきたいです。ということは、子どもを見ていないと褒めることができないので、なかなか高度な技術です。しかし、これが脳内の「幸せを感じる神経細胞」を成長させるということだそうです。私は、この「子どもの努力を褒めて子どもを伸ばす」取組に保護者の皆様からご賛同いただき、朝日中の生徒が今後さらに伸びることを切に願っております。