部活動の地域移行について、最近、新聞やテレビで報道されています。
今月スポーツ庁から示された「運動部の地域移行に関する検討会議提言の概要」には、次のようにあります。
〇 休日の運動部活動から段階的に地域移行していくことを基本とする。
(令和5年度の開始から3年後の令和7年度末を目途)
〇 平日の運動部活動の地域移行は、できるところから取り組むことが考えられ(以下略)。これを受けて、朝日地区でも今後どのように子どものスポーツ活動を保障するか考える時期にあると思います。
このことについて、朝日中学校は総合型地域スポーツクラブ「愛ランドあさひ」様と数回検討を行いました。
愛ランドあさひ様から、希楽々様で行われている「融合型部活動」を朝日地区でも実施したいと提案がありました。
私は「職員(部活動顧問)、保護者様、生徒、地域の指導者の方々で合意形成がなされれば、その方向(融合型部活動導入)に賛成です」とお伝えしました。
私の考えは以下のとおりです。
◎ 朝日地区の生徒が、16時30分までは学校の授業や行事に取り組み、その後は地域移行された部活動等に取り組めるようにする。誰一人として取り残さないようにする。その子にとって「やりたい活動がない」ということがないことを目指す。
◎ できればスポーツに限らず、地域貢献活動、まちづくりへの参画、自学自習などもできる環境にしたい。
現実的には様々な課題が山積しており、実現が難しいことは承知しています。しかし、地域の皆さんと共に考えるということが大切だと思いますので、最大限の理想を書きました。
6月14日、愛ランドあさひ様、村上市教育委員会様、朝日中学校(校長、教頭、職員数名、保護者代表様)、朝日地区スポーツ少年団様で、部活動地域移行に向けた第1回検討会を行いました。今後、検討を重ねて、実現できるところから実現していきたいと考えています。
今現在の最大の課題は、地域のスポーツ指導者の募集だと思います。「朝日地区で子どもにスポーツを指導してくださる方」が参画してくださることが無い限りこの事業は成立しないからです。
また、経費(参加する子どもの家庭が負担する経費)はどう変わるのか、現在のところは不明です。指導者への報酬負担は、部活動では発生しなかったのですから、どの程度負担が増えるのか、全国的にも未定の部分です。これは、国や県からの助成がはっきり決まっている段階ではないこともあります。
繰り返しになりますが、3年後に、中学生で「やりたい活動が何もない」と困っている子がいる事態にならないよう、小中学生の保護者の皆様や、地域の皆様、関係機関の皆様と検討を行っていきたいと考えております。