初めての全校朝会を行いました。内容は、校歌、校長講話、きまり指導、です。
校長講話のテーマは、「将来の究極的な自分の価値の追求のためには、他者との関係を良好に保つことが大事」という話をわかりやすく、ということです。
5分でうまく説明できたかどうかわかりませんので、昨日「生徒にお家でどんな話だったか聞いてみてください」と書いておきながら、以下に要旨を記します。ぜひ、ご家庭で話題にしていただけたら、これに優る喜びはありません。
【講話要旨】
在宅ワークが広がっています。会社でなくても仕事ができるとすれば、住む場所は首都圏でなくてもよいわけです。
首都圏で満員の通勤電車で何時間もかけて会社に通うよりも、この村上市朝日地区に住み、自宅に庭や畑がある環境に居ながら会社の仕事ができるとすれば、これほどいいことはないでしょう。通勤に使う時間で、庭での畑仕事や犬の散歩もできます。自然の土に触れることは健康に最も良いことです。(山や川、海に恵まれた村上市朝日地区の環境ほど素晴らしいものはありません)
今や、自宅で映画の制作(編集)や作曲もできます。優れた品物を作って世界に発信し、販売することもできます。これからは、どこで仕事をするか、よりも、その人は何ができるか、ということが重要になってくると思います。
自分のやりたい仕事を究極まで追求し、実現することがウエルビーイングです。将来、朝日地区で自分のやりたい仕事を究極的に追求しようという意志があれば、実現できます。
今、皆さんがするべきことは、自分の資質能力を高めることです。また、将来それを発揮する場(職業と職場)を得ることがウエルビーイングの実現になります。
ここからが本題ですが、ウエルビーイングを実現するためには、【他者との関係を良好に保つ】ことが必須条件です。能力があっても他者との関係が良好でなくては発揮する場を与えてもらえないでしょう。
他者との関係を良好に保つには、まず【言葉から】です。
具体的には、【ふわふわ言葉】を使いましょう。
【あなたが〇〇してくれて、ありがとう】(感謝)
【あなたが〇〇していたことは、とても素晴らしい】(賞賛)
【私は今、〇〇のため、お手伝いできません】(断るとき)
逆に、他人に不快感や苦痛を与えるちくちく言葉は使わないようにしましょう。
相手が精神的苦痛を感じれば、それはいじめです。
暴言(悪口)、嫌なあだ名、身体的なことについて言及する悪口、ネットへの個人が特定される書き込み、無視(言葉を使わないいじめ)、他人の意見や考えを否定する発言、等々、それらは誰も幸せにしません。
同じ個人の未来でも、ふわふわ言葉(を使用していた場合)がもたらす未来は、ちくちく言葉がもたらす未来に必ず優ります。
ふわふわ言葉を使うことは、言うほど簡単ではありません。(言う内容を考えるためには、かなり気をつけて見ていないと、気づくことは難しいです。気づいても、口に出すことは簡単ではないでしょう)
ですが、まず1学期の間、やってみてください。
普段の授業でも、「今学んでいることは、将来につながるヒントになっている」と、意識して学ぶと、何か気づくことがあると思います。
以上です。わずか5分程度で、うまく伝わったかわかりません。お子さんが「何を言っていたのかよくわからなかった」と答えたら、解説していただけると助かります。よろしくお願いいたします。