2022年5月10日火曜日

全校朝会を行いました。

 本日の朝、連休明けの全校朝会を行いました。

 バレーボール部が連休中に大会で準優勝という好結果を挙げてくれましたので表彰しました。

 コロナ禍で多くの大会が中止になった過去から、今現在は学校の「教育活動」や「部活動」の歩みを止めない・緩めない方向で社会は進み始めています。このまま感染防止に努め、無事に大会等が実施されることを願っています。今後の大会や練習試合等でも、運営者(部活動顧問)から保護者の皆様に検温・健康観察チェックカードの提出等、お願いをすることが多々あると思いますが、感染防止のため、ご協力をお願い申し上げます。

 さて、校長講話です。

 Society5.0と、SDGsの話は、1年間のどこかで必ずしたいと思っていました。

 例えば、海の中のプラスチックゴミは増加の一途をたどっているそうです。2050年には、海の中のプラスチックゴミの総重量が海中生物の総重量を上回るとか。世界中の浜辺もプラスチックゴミで汚染されてしまうかもしれません(現在も深刻な状況です)。

 「レジ袋ではなくエコバッグを使いましょう」という話では単純すぎるか、悩みました。それは準備に時間をかけることにして、今回はSociety5.0の話にしました。以下は要約です。

<講話要約>

 「地球が誕生してから46億5000万年たったそうです。地球誕生から現在までを1年のカレンダーにすると、海と陸に分かれたのは2月9日。人類の祖先が現れたのは12月31日(最後の日)。産業革命が起こったのは12月31日の午後11時59分57秒、わずか3秒前です。この3秒間で、人口が爆発的に増え、工業化が始まり、温暖化が進んだようです。  

 Society5.0という言葉を聞いたことはありますか。内閣府の動画の使用許可をいただいたので流します。Society1.0は狩猟社会、Society2.0は農耕社会、Society3.0は工業社会、Society4.0は情報社会(現代)です。Society5.0では、地上社会のすべての情報(ビッグデータ)を人工衛星などで集約して、AI(人工知能)が、例えば無人の車をどう動かせば事故が起きずに全ての車が同時に走れるかを計算して目的地まで走らせます。無人のトラクターが耕作したり、ドローンが物資を運んできてくれたりします。

 レアメタルやエネルギー資源は世界中で取り尽くしてしまって枯渇しているようでも、宇宙開発を進めたり、海底資源を発掘したりして、(小惑星や海底から)新たに得ることができると考えられています。

 このように聞くと、『何もしなくても楽に生きられる』と思うかもしれませんが、私が伝えたいことは、そのような社会においても自己の尊厳を確立して生きてほしいということです。皆さんには、AIに使われるのではなく、主権者としてAIの判断を選択して、自ら決定する生き方をしてほしいのです。

 そのために中学校時代にしておくべきことは何か。それは、これまでと変わらず、教科で思考力判断力表現力を身に付けたり、特別活動や部活動でみんなの役に立ったりして自己有用感をもつ、など、これまでと変わらないと思います。 

 Society5.0の社会でどう生きるかを視野に入れてほしいですが、今するべきことに気づき、しっかりと行うことで、Society5.0に適応する力を身に付けてほしいと思います。【Society5.0は環境を破壊しないはずなので、将来の朝日地区にSociety5.0を設計・建設・運用をしてくれる卒業生(グループ)が出てくれたら素晴らしいと思います】」

※【 】内はいずれ伝えたいと思い、今回は言いませんでした。