7月24日(月)、第1学期の終業式を行いました。各学年代表生徒の「1学期の反省」に続き、校長講話を行いました。
終業式の後、「私の主張」学校代表生徒の発表、”服のチカラ”プロジェクトの募集呼びかけ(有志22名による)、がありました。
校長講話の内容は、学校だより7月号と重複しますが、ここにも掲載します。
夏休みに何を学ぶか ~「自分だけの勉強」と「他者と同じ勉強」~
校長 近 貴志
先日、近隣数校の高校の校長先生方と会議でご一緒する機会がありました。
各校のお話を伺って、高校の校長先生方に共通していると感じたことは、「未来社会へつながる自校の教育構想が確固としてあり、『自校の生徒が未来社会で豊かに生きていけるように教育する』使命を重く受け止めておられる」ということです。
ある高校は、専門性を高めるための大学進学を見据えて教科学習に力点を置き、またある学校は、地域社会を豊かにするため、地域貢献を大切にした体験活動を行っています。
私は、「朝日中学校の生徒にこのことを伝えたい。進学したらその高校でリーダーとなって活躍してほしい」と思いました。未来を幸せに生きるには、「所属感」「自己有用感」「困難を乗り越えるための支え」「職業の専門性」などが必要だと言われています。
そこで本題です。この夏休みに朝日中の生徒は何を学ぶべきか。
当校の方針は、「自分だけの勉強も、他者と同じ勉強も、両方行う」ということです。
未来社会で幸せに生きるには、自分だけができること(=専門性)が必要です。狭く定義すると、起業家精神を身につけてベンチャー企業を興すなど、未来にある職業に就いて活躍するための専門性です。将来介護ロボットを作るためにプログラミングを学ぶ、英語を話せるようになって海外から観光客を招く、そのためにこの夏休み、何をどうやって学ぶか。本を読んだり、研究、実践している人の話を視聴したり、学ぶ方法はいろいろあります。
広く定義すると、自分の家族が美味しいと喜んで食べる料理が作れるとか、身の周りの人を幸せにする自分なりのスキル(技術)を身につけることもそうです。これらを身につけるための学びを、ここでは「自分だけの勉強」と呼んで推奨します。
一方で、「他人と同じ勉強=日本中の中学生の誰もがする勉強」があります。公教育は、日本のどの中学校を卒業しても、同じ内容を身につけていることが原則です。朝日中学校の生徒には、全国どこの中学生にも優るとも劣らない学力を身につけてほしいです。
新潟県内の中学3年生は、「新研究」(当校で使用の学習教材。学校によって違う参考書である場合あり)を3年生1学期のところまで学び終えて2学期に備えるでしょう。また、最近では全国的にインターネット上のドリルを活用して学力を高めるようになってきています。朝日中では、村上市で導入している「未来シード」内の「ドリルパーク」で学習を進めてほしいと思います。計画を立ててこれまでの復習を毎日行ってください。
朝日中の生徒には、「自分だけの勉強」も、「他者と同じ勉強」も、自分で調整しながらこの夏休みに取り組んで学力、生きる力を高めてほしいと望んでいます。