全校朝会を行いました。以下は校長講話です。
最近の生徒の様子で、特に素晴らしいと思うことは、3年生が学習に打ち込んでいることです。平日はもちろん、土曜日の学習会に参加して一生懸命勉強している生徒が多いです。
このように頑張っている姿を見ると、自然と「高校へ行っても、自信をもって頑張ってほしい」と思います。
次に、「生徒が将来豊かに暮らしていくには、どうすればよいか?」ということについて話しました。キャリアプランニングのヒントになれば幸いです。
「生徒の皆さんが将来職業に就くときには、いろいろな専門性を柔軟につなげて仕事をする、ということが求められる(=豊かな人生につながる)かもしれない。」
「複数の専門性を身に付けて、そこから自分の仕事を独創的に編み出す、という生き方です。」「自分にしかできない仕事を自分で創造する、という発想で、それに必要な専門性を身に付けるために若い時期を勉強に費やしてほしい」という主旨です。
講話では、「もし朝日地区で民宿を経営するとしたら」という話にしましたが・・・。(一級建築士、調理師、パティシエの資格があり、IT技術と英会話に堪能な人が、民宿を経営をしたら、すごく流行るのではないか、という話です)
例えば、高校の総合学科で、農業コースと情報プログラミングコースがあるとします。両方に進級することはできないので、片方を選ぶ、ということになるのですが、もし両方の専門性を身に付けたとすると・・・。ドローンを操縦して農薬を撒いたり、無人耕作機を動かしたりできるようになるかもしれません。農業知識・技術やプログラミング、実用英会話など、世の中にはたくさんの専門的な知識や技術がありますが、複数を組み合わせると、自分がやろうとする目的に合わせて仕事を創ることができます。
一級建築士になって家を設計するときに、バリアフリーにしたいと思ったら、障がいや介護の専門知識が必要になると思います。
ある起業家の方が講演でお話しされていましたが、起業家になるには、①起業家精神②実用的な英語③プログラミング④経営に関するお金の知識⑤プレゼンテーション能力、の5つが必要だそうです。「複数の専門性を身に付けて自分オリジナルの仕事を編み出して起業しよう(会社をつくろう)」と思う人には、参考になるかもしれません。
中学生の皆さんがこれからの社会で豊かに生きるためには、「自分の人生を豊かにするために、身に付けたい専門性は何か」を考えてほしいです。それも、可能な限りたくさんの専門性を学んで(身に付けて)ほしい。そういう視点で世の中を見回してもらえたら、「世の中をもっとよくしたい」「自分はこういう仕事をして社会の役に立ちたい」という意欲もますますわいてくるのではないでしょうか。
well-beingの実現には、「他者と協働する」、「自分は人(社会)の役に立っているという自信がある」、ことが不可欠だそうです。ぜひ、朝日中学校の生徒に夢を実現してほしい(豊かな人生を送ってほしい)と願っています。